1800サイズの狭いシステムキッチンの不都合を解消する方法|リフォーム、収納アイデアなど紹介
「1800サイズのシステムキッチンは、狭くて使い勝手が悪い。解消する方法はあるのか。」とお悩みの方へ。
システムキッチンが狭いと、「まな板を置く場所が狭くて料理しづらい」「食器棚を置く場所もない」など、不都合を感じることがありますよね。
そのような場合、「思い切ってリフォームする」「すぐできる収納アイデアを試す」などの方法で、使い勝手のよいシステムキッチンづくりが可能です。
今回は、埼玉県で多くのリフォームを手掛けてきた工務店『ナジャムのリフォーム』が、リフォームや収納のアイデアなど、1800サイズの狭いシステムキッチンの使い勝手をよくする方法を紹介します。
目次
1800サイズのシステムキッチンは狭いのか|メリット・デメリット
1800サイズのシステムキッチンとは「間口(幅)1800mmの中にシンク・コンロ・作業台・収納などを一体化したキッチン」のことで、システムキッチンの既定サイズの中では比較的コンパクトです。
ここでは、一般的なシステムキッチンのサイズや、1800サイズのシステムキッチンのメリット・デメリットなどを紹介します。
一般的なシステムキッチンのサイズ
一般的なシステムキッチンの規格サイズは、以下のとおりです。
場所 | サイズ |
---|---|
間口(幅) | 1,650~3,000mm |
奥行き | 600~700mm |
高さ | 800~900mm |
1,800サイズのシステムキッチンは賃貸マンションやアパートでよく見られるコンパクトなタイプで、戸建て住宅に採用されるシステムキッチンは2,550サイズが一般的です。
1,800サイズのシステムキッチンは一人暮らしには十分というイメージがありますが、「ご家族の多い方」「複数の料理を一度に作る方」には狭いと感じることがあります。
1800サイズのシステムキッチンのメリット・デメリット
1800サイズのシステムキッチンのメリット・デメリットは、以下のとおりです。
【メリット】
- 小回りがきく
- 費用を抑えられる
- 他のスペース(システムキッチン以外の居室・水回りスペースなど)を広くできる
1800サイズの狭いシステムキッチンは、移動距離が少なく手が届くところに必要なものが配置できるため、効率よく動けることがメリットです。
【デメリット】
- 十分な収納スペースを確保しづらい
- 作業スペースを確保しづらい
- 複数人で料理をしづらい
キッチン内で使う道具の種類は幅広く、数も多いため、キッチンの使い方とサイズが合っていないと不便ですよね。
特に1,800サイズのシステムキッチンは比較的コンパクトなので、さまざまな不便を感じている方がいらっしゃいます。
次に、1800サイズのシステムキッチンを実際に採用した方が、狭くて後悔した理由をさらに詳しく紹介します。
1800サイズのシステムキッチンが狭くて後悔した理由
1800サイズのシステムキッチンを実際に採用した方が、狭くて後悔した主な理由は、以下のとおりです。
- 作業台が狭くてまな板が置けない
- 食器棚が置けない
- 水切りかごが置けない
作業台が狭くてまな板が置けない
調理時には最低でも幅30cm程度の作業スペースが必要ですが、1800サイズのコンパクトなシステムキッチンは、作業スペースを確保できない場合があります。
作業スペースが狭くてまな板が置けず、スムーズに調理できない場合には、以下のような工夫を検討しましょう。
- L型キッチン、対面キッチンなどにリフォームする
- 調理スペースを広げるアイテムを使う(シンクに調理スペースを広げるアイテム、コンロ上を調理スペースにできるアイテムなど)
- キッチンワゴン・折りたたみ机など、可動式で一時的に作業スペースにできるアイテムを使う など
食器棚が置けない
1800サイズのシステムキッチンに合わせてキッチン空間全体もコンパクトな場合は、食器棚を置くスペースがないため食器等の収納場所に困ることがあります。
以下のような工夫をすることで、食器棚が置けないデメリットを解消できます。
- 不要なものを見直し、収納スペースにしまえる分だけ食器等を持つことにする
- 収納ラックを活用する
- 壁掛け収納を活用する など
水切りかごが置けない
システムキッチンが狭くて水切りかごが置けない場合、常に洗った食器類を片付ける作業をする必要があり、負担を感じますよね。
以下のような工夫で、狭いシステムキッチンでも水切りかごを置くスペースを確保できます。
- シンク上のスペースに設置できる水切りカゴを使用する
- キッチンワゴンを水切りカゴとして使用する
- 折りたたみ式の水切りかごを使用する など
埼玉県でキッチンリフォームを検討中の方は、『ナジャムのリフォーム』にお問い合わせください。
【埼玉県でリフォームを検討中の方へ】
ナジャムのリフォームでは、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。しつこい営業などは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
1800サイズの狭いシステムキッチンを使いやすくするリフォーム
1,800サイズの狭いシステムキッチンを使いやすくするために、現状お使いになられているキッチンの「何が不便なのか」を明確にしたうえでリフォームを検討しましょう。
ここでは目的別に、1800サイズの狭いシステムキッチンの不都合を解消するおすすめのリフォームアイデアを紹介します。
キッチンの作業スペースを確保したい場合のリフォームアイデア
キッチンの作業スペースを確保したい場合には、以下のようなリフォームがおすすめです。
- Ⅱ型キッチンにリフォーム
- L字型キッチンにリフォーム
- シンクを小さくする
- コンロをIHに変更する
- 対面キッチンにリフォーム
Ⅱ型キッチンにリフォーム
「Ⅱ型キッチン」とは、シンクとコンロが2列に分かれたタイプのシステムキッチンのことを指します。
設置スペースを確保できれば、作業スペースを広くできます。
L字型キッチンにリフォーム
現状がI型キッチンで間取りに余裕がない場合には、L字型のシステムキッチンにリフォームすることで、コーナー部分を作業スペースとして活用できます。
また、L字型システムキッチンは対面キッチン・壁付けキッチンどちらのレイアウトも可能です。
シンクを小さくする
キッチン空間全体のスペースを広げるのが難しい場合には、シンクが小さいタイプのシステムキッチンに変更することで、1800サイズのシステムキッチンでも作業スペースを確保できます。
さらに、シンク下収納を「扉を開閉する方式」から「引き出し式」に変更することで、シンク下の収納容量も増えます。
引き出し式の収納は食器を収納しても出し入れしやすいほか、水切りかご・食洗機などを設置することも可能です。
コンロをIHに変更する
システムキッチンのガスコンロをフラットなIHに変更することで、IHを利用していない時に作業スペースとして活用できます。
対面キッチンにリフォーム
対面キッチンはキッチン・リビングをつなげるレイアウトになるため、同じ1800サイズでも空間を広く感じられるようになります。
また、見た目の開放感を得られるだけでなく、背面にカウンターを設けて作業スペースを広げることも可能です。
例えば以下の事例では、壁付けキッチンから対面キッチンへリフォームすることで、開放的で使いやすいキッチンが完成しました。
【壁付けキッチンから対面キッチンへのリフォーム事例】
【東京都豊島区戸建2世帯住宅実家フルリフォーム|結婚・出産を機に】
狭いキッチンの通路幅を広げたい場合のリフォームアイデア
狭いキッチンの通路幅を広げたい場合には、以下のリフォームアイデアをおすすめします。
- 壁付けキッチンにリフォームする
- 背面収納を撤去する
壁付けシステムキッチンにリフォームする
壁付けキッチンは、キッチン背後のスペースを自由に使えるため、通路幅を確保しやすい点が魅力です。
背面収納を撤去する
背面収納を撤去する収納スペースがなくなりますが、「収納スペースを移動する」「吊戸棚を設置する」などによって、収納スペースを減らすことなく通路幅を広げられます。
以下の記事で、キッチンリフォームの費用相場を確認できます。
【参考コラム】キッチンリフォームの費用相場は?流れ・注意点・リフォーム会社を選ぶコツも解説
また、システムキッチンのリフォームを検討中の方は、「キッチン・トイレ・浴室・洗面台」をまとめてリフォームするプランもおすすめです。
以下の記事で、水回りリフォーム4点セットのリフォーム費用相場を確認できます。
【参考コラム】水回りリフォーム4点セット・3点セットの費用相場(マンション・戸建て)|費用を抑えるコツや注意点も解説
埼玉県でシステムキッチンのリフォームご検討中の方は、『ナジャムのリフォーム』にお問い合わせください。
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1800サイズの狭いシステムキッチンの使い勝手をよくする工夫|便利グッズ、レイアウト
「リフォームをせずに、1800サイズの狭いシステムキッチンの使い勝手をよくしたい。」と考えていらっしゃる方は、「便利グッズを活用する」「キッチンのレイアウトを工夫する」などの方法がおすすめです。
ここでは、狭いキッチンの使い勝手をよくする代表的なアイデアを紹介します。
収納ラックを活用する
収納ラックとは、物を整理するためのフレーム上の棚のことです。
例えば、シンク上のデッドスペースに突っ張りタイプの水切り棚を設けるなどで、狭いキッチンの使い勝手がよくなります。
キッチンワゴンを取り入れる
キッチンワゴンは食材の収納場所としても利用できますし、最上部を作業台として活用することも可能です。
また、キャスター付きのキッチンワゴンを選ぶことで、必要な場所にキッチンワゴンを移動できる点も便利ですね。
ワイヤーネット・吸盤フック・マグネットケースなど便利グッズを利用する
ワイヤーネット・吸盤フック・マグネットケースなどの便利グッズを使用することで、調理器具・調味料などの小物を収納できるスペースをつくれます。
また、ワイヤーネット等の便利グッズは100円ショップなどでも購入可能なので、費用も抑えられます。
システムキッチンのレイアウトを工夫する
冷蔵庫・食器棚・ゴミ箱などの配置を工夫することで、狭くても使い勝手がよいキッチンづくりが可能です。
例えば、以下のようなレイアウトにすると、家事動線がよくなります。
- キッチンの入り口に近い場所に冷蔵庫を配置する
- シンク下にゴミ箱を配置する など
冷蔵庫はご家族全員が使うため、キッチンの入り口に近い場所に配置することで、キッチン内で人の渋滞が起きるのを避けられますね。
1800サイズの狭いシステムキッチンについてのQ&A
最後に、システムキッチンが狭いことでお悩みの方から、ナジャムリフォームがよくいただく質問と回答を紹介します。
システムキッチンは何畳必要ですか
システムキッチンの広さは4.5畳が目安ですが、システムキッチンのレイアウトによって必要な広さが異なることに注意しましょう。
一般的には、以下のような広さを目安にしてください。
- 壁付けキッチン:3畳〜
- 対面キッチン:4.5畳〜
- アイランドキッチン:5畳〜
賃貸のキッチンが狭いのはなぜ
賃貸物件の中でも1K、ワンルームなどの間取りの物件は、居室面積をなるべく広くするために1800サイズのシステムキッチンを選択するのが一般的です。
また、賃貸物件は収益を目的として建てられることが多いため、キッチンにコストを避けないことも、賃貸のキッチンが狭い理由の1つです。
キッチンの袖壁とはどこですか
キッチンの袖壁とは「キッチンの端にある壁」のことで、以下のような役割があります。
- キッチン空間・キッチン以外の空間を仕切る
- 油はねを防ぐ
- デザイン性を高める
キッチンが狭いと感じている方は、袖壁を撤去して作業スペースを広げることで、見た目にも開放的な雰囲気を演出できます。
システムキッチンとは何ですか
システムキッチンとは、シンク・コンロ・作業台・収納などが天板でつながり、一体となっているシステムキッチンのことで、以下のような種類があります。
- I型:コンロ・シンク・作業台を横一列に並べたシステムキッチン
- L型:アルファベットの「L」字型の形状のシステムキッチン
- ペニンシュラキッチン:左右どちらかを壁に設置するキッチン
- アイランドキッチン:壁に接していないシステムキッチン
古いシステムキッチンは無駄なスペースが多い特徴があるため、最新のシステムキッチンに交換するだけで収納スペース・作業台が広くなる可能性があります。
システムキッチンのリフォームは住みながらでも可能ですので、古いシステムキッチンを使用していてキッチンが狭いと感じている方は、システムキッチンの交換を検討しましょう。
以下の記事で、住みながらリフォームを実施するメリット・デメリットなどを確認できます。
【参考コラム】住みながらのリフォームでここが困った|家具の移動、防犯などの対策やメリットを紹介
埼玉県でシステムキッチンのリフォームを検討中の方は、『ナジャムのリフォーム』にお問い合わせください。
【埼玉県でリフォームを検討中の方へ】
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まとめ
今回は、1800サイズの狭いシステムキッチンのデメリットを解消するために、リフォームや使い勝手を良くするアイデアを紹介しました。
適切なリフォームやレイアウトの変更などを行うことで、キッチン自体が狭い場合でも、使いやすいキッチンづくりが可能です。
今回紹介した情報を、使い勝手の良いキッチンづくりの参考にしていただけると幸いです。