外壁と屋根の色選びを成功させる方法|一軒家に人気な組み合わせや成功事例も紹介
「外壁と屋根の色の組み合わせ方がわからない」とお悩みの方へ。
外壁・屋根は面積が大きく、住宅形状もデザインに影響するため、外壁・屋根を理想通りの見た目に仕上げるのは簡単なことではありません。
そこで今回は、埼玉県で多くのリフォームを手掛けてきた工務店『ナジャムのリフォーム』が、外壁や屋根の色の組み合わせ方を詳しく解説します。
外観の色選びに迷っている方、素敵な見た目に仕上げる色選びのポイントを知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。
目次
失敗しづらい外壁と屋根の色の組み合せ方
はじめに、外壁や屋根の色の組み合わせを考える基本のポイントを紹介します。
- 「外壁は薄い色」「屋根は濃い色」が一般的
- まとまりやすい色数の基準は「3色以内」
- 全体の分け方は主に「上下」「左右」「凹凸」の3種類
- 窓サッシの色を起点に考える
「外壁は薄い色」「屋根は濃い色」が一般的
外壁と屋根の色の組み合わせを考える際の1番の基本は、「外壁は薄い色、屋根は濃い色」にするということです。
例えば、以下のような色がよく使われます。
- 外壁⋯⋯ライトグレー、ホワイト、ベージュ
- 屋根⋯⋯ダークグレー、ブラウン、深緑
外壁と屋根を同じ色にすると、外観の見た目に変化がなく、面白みのない印象になりかねません。
また、人間の視覚には「明るいものは大きく見える」という特性があるため、外壁が暗く屋根が明るいと、バランスの崩れた印象になってしまいます。
あえてこの原則から外して色選びをする場合もありますが、基本は「外壁は薄い色、屋根は暗い色」ということを覚えておきましょう。
まとまりやすい色数の基準は「3色以内」
外壁や屋根の色を選ぶ際に失敗しない色数は、おおむね3色以内です。
4色以上を使う場合もありますが、配色のバランスが難しいため、落ち着きがない印象になる場合があります。
また3色を配色する比率は、「色の黄金比」とも言われている以下の割合に合わせて決めることで、バランスの良いデザインとなります。
- 1色目:70%(ベースカラー)
- 2色目:25%(メインカラー)
- 3色目:5%(アクセントカラー)
全体の分け方は主に「上下」「左右」「凹凸」の3種類
外壁や屋根の色の代表的な分け方は、以下の3種類です。
- 上下:「屋根や外壁の上半分」「外壁の下半分」など、住宅の上下で色を分ける
- 左右:「家の右側」「家の左側」など、垂直方向に色を分ける
- 凹凸:住宅形状の中で張り出している部分・そうでない部分で色を分ける
窓サッシの色を起点に考える
外壁や屋根の組み合わせを考える際は、窓のサッシの色を起点にしてみましょう。
住宅の外観の中で窓のデザインは意外と目立ちますが、一般的には外壁・屋根に合わせて塗装することはないため、窓のサッシを起点に色選びをしないと、外観全体のデザインバランスが崩れる可能性があるためです。
サッシ・外壁・屋根の組み合わせが良い色使い例は、以下のとおりです。
サッシの色 | 外壁・屋根の色 |
---|---|
黒 | ・グレー・ホワイトなどのモノトーン ・ウッド系で暗めのブラウン |
白 | ・水色・黄緑などのニュアンスカラー ・グレー |
グレー(シルバー) | ・ホワイト ・ダークグレー |
埼玉県で外壁・屋根リフォームを検討中の方は、ナジャムのリフォームへお問い合わせください。
ご家族のご要望を伺い、デザイン性の高いリフォームプランを提案いたします。
【埼玉県でリフォームを検討中の方へ】
ナジャムのリフォームでは、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。しつこい営業などは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
素敵な外観の色選びに成功した事例
ここからは、屋根と外壁の色の組み合わせに成功した事例を紹介します。
2色のブラウン外壁×ダークグレーの屋根
こちらの住宅外観は、レンガ調のサイディングをデザインの中心としています。
「外壁:2色のブラウン、屋根:ダークグレー」を組み合わせて、外壁にも屋根と同色のダークグレーを取り入れました。
ホワイトの外壁×グレーの屋根
こちらは、「外壁:ホワイト、屋根:ライトグレー」を組み合わせて、清潔感のある外観デザインが完成しました。
外壁・植栽の色のコントラストで、美しく塗装した外壁のホワイトが際立っています。
グリーンの外壁 ×グレーの屋根
こちらの外観は、木の幹・葉など自然の中に存在する色を連想させるグリーンの外壁・レンガの玄関ポーチが印象的です。
屋根の色は、外壁の色を引き締めすぎない柔らかなグレーを採用しました。
ホワイト・ブラックの外壁×ブラックの屋根
こちらの住宅は、「外壁:ホワイト、屋根:ブラック」を組み合わせたうえで、外壁のアクセントとして1階・2階の境目にブラックを取り入れました。
凹凸の多い住宅形状ですが、使用する色を2色にとどめたことで、スッキリとした外観デザインとなりました。
ホワイトの外壁をご希望の場合には、こちらの記事でメリット・デメリットなどを確認できます。
【参考コラム】「外壁が白すぎた」と後悔する理由はまぶしい・汚れやすいなど|サイディングの素材、塗料の選び方
ホワイトの外壁×ブラックの屋根
こちらの住宅は、「外壁:ホワイト、屋根:ブラック」を組み合わせた事例です。
ベランダの柵・軒天に木目を取り入れることで、ナチュラルな印象の外観となりました。
ナジャムのリフォームには、今回紹介しきれなかった施工事例がまだたくさんあります。ぜひごらんください。
外壁・屋根の色の組み合わせを決めるポイント
次に、外壁・屋根の色の組み合わせを決めるポイントも紹介します。
- 完成後のイメージを言語化しておく
- 外壁のテクスチャにもこだわる
- シミュレーションを施工業者に依頼・インターネットで試す
完成後のイメージを言語化しておく
ご家族と施工業者が同じデザインイメージに向かって打ち合わせを進められるよう、外壁・屋根の完成イメージを言語化しておくことが大切です。
インターネット・雑誌等で好みの外観デザイン画像を見つけたら、施工業者に見せてください。
好みの外観デザイン画像が見つからない場合には、なるべくご家族のイメージに近いワードを施工業者に伝えましょう。
【ご家族のイメージを伝えるワード例】
- 清潔感のある、モダンな色使い
- 自然と調和する、ナチュラルな色使い
- 色味を抑えた、クラシックな色使い など
外壁のテクスチャにもこだわる
「テクスチャ」とは質感のことで、外壁素材のテクスチャによって住宅の外観イメージが大きく変化します。
また、外壁に以下のような素材をプラスすると、外壁・屋根をシンプルな色の組み合わせにする場合でも、個性を発揮できます。
【例】
- レンガ:クラシックな印象
- 木目:ナチュラルな印象
- 石:重厚感・高級感
ただし外壁にさまざまな素材を組み合わせると、デザインを整えるのが難しくなり、費用が高額になる可能性があります。
明確なイメージや要望がある場合は施工業者に伝えて、予算内でのリフォームが可能かどうかを確認しましょう。
外壁・屋根の素材にガルバリウム鋼板をご希望の場合は、こちらの記事で費用相場などを確認できます。
【参考コラム】屋根をガルバリウム鋼板にする際のリフォーム費用の相場|後悔しないためのポイント、メリット・デメリットなど解説
シミュレーションを施工業者に依頼・インターネットで試す
外壁・屋根をさまざまな色・組み合わせにするシミュレーションは、打ち合わせ時に施工業者に依頼するほか、インターネット上の無料サービスを使ってご自身で実施することも可能です。
「外壁 屋根 シミュレーション」などでインターネット検索をしてシミュレーション可能なサイトを見つけ、さまざまな色の組み合わせ・色の配置パターンを確認してみてください。
埼玉県で外壁・屋根リフォームを検討中の方は、ナジャムのリフォームへお問い合わせください。
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【埼玉県でリフォームを検討中の方へ】
ナジャムのリフォームでは、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。しつこい営業などは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
外壁・屋根の色選び・色の組み合わせで失敗しないための注意点
最後に、外壁・屋根の色の組み合わせで失敗しないために、知っておいていただきたい注意点を4つ解説します。
- 色サンプルは、A4サイズ以上で取り寄せる
- 地域の条例やガイドラインを確認する
- 耐久性を考慮する
色サンプルは、A4サイズ以上で取り寄せる
外壁・屋根の色を決める際に、「サンプル」をごらんになることと思います。
色は、面積・光の当たり方などによって印象が変化するケースがあるため、サンプルをメーカーから取り寄せする場合には、「できるだけ大きなサイズで確認したい」と希望を伝えて下さい。
またサンプルが手元に届いたら、自然光の下で色を確認することをおすすめします。
地域の条例やガイドラインを確認する
ご自宅が「風致地区」など地域の景観を守る必要がある地区に該当する場合には、外壁・屋根の色を自由に決められないケースがあります。
そのため、事前にリフォームに関する制限の有無を確認しましょう。
リフォームに関する制限の有無は、地域密着型の施工業者が把握しているほか、お住いの自治体に問い合わせをすると確認できます。
たとえば埼玉県さいたま市は、「さいたま市景観色彩ガイドライン」の中で、以下のような事項を提唱しています。
- 周辺環境に調和する色を選ぶ
- 周囲の建物の色を生かす
- 派手な色彩を避ける など
〈参考〉さいたま市>トップページ検索窓に「さいたま市景観色彩ガイドライン」と入力して検索
耐久性を考慮する
外壁・屋根の色は年月とともに変化していくため、「耐久性が高い素材・塗料を選び、汚れが目立ちにくい色にする」という視点も大切です。
【例】
- 彩度の高い色(赤や紫、黄)⋯⋯紫外線に弱く色あせしやすいため、アクセントカラー程度にとどめることがおすすめ
- 明度の高い色(ホワイトやベージュなど)⋯⋯汚れが目立ちやすいため、屋根には用いないのが無難
5年後、10年後の状態を想像しながら、外壁・屋根の色を選びましょう。
将来の見通しを考慮したリフォームプランの組み立て方を、こちらの記事で確認できます。
【参考コラム】老後のリフォームは最低限にするべきか|お金のかからないリフォーム・フルリフォームの費用、内容など解説
まとめ
外壁・屋根の色の組み合わせを選ぶ際のポイント、色選びに成功した事例などを紹介してきました。
どの色を選ぶ場合でも、バランスの良いデザインを組み立てることは可能です。
ぜひ施工業者に相談しながら、理想の外観を追求してください。
今回紹介した情報を参考に、外壁・屋根リフォームを成功させていただけると幸いです。