屋根のカバー工法に使用できる屋根材の種類・屋根リォームの種類|費用、メリット・デメリットを解説
屋根リフォームを検討中で、「カバー工法で屋根をリフォームしたい」とご希望の方へ。
カバー工法で使用できる屋根材の種類は豊富なので屋根のデザインを一新できるほか、「葺き替え」と比べてリフォーム費用を抑えられる点も魅力です。
ただし、屋根材ごとに特徴があるため、メリット・デメリットを把握したうえで選択することが大切です。
本記事では、埼玉で多くの外壁リフォーム実績を持つ工務店『ナジャムのリフォーム』が、屋根のカバー工法に使用できる屋根材の種類、屋根をカバー工法でリフォームするメリット・デメリットなどを解説します。
目次
屋根をカバー工法でリフォームする費用相場
屋根をカバー工法でリフォームする費用相場は、約50万円~250万円です。
※費用は、あくまでも目安です。屋根材の種類・デザイン・施工面積などによって費用が変動するため、詳細はリフォームを依頼する施工業者にお問い合わせください。
カバー工法は古い屋根材の上に新しい屋根材を重ねるリフォーム方法のため、屋根を解体・撤去する必要がありません。
工程が少ないため、リフォーム費用を抑えられます。
屋根のカバー工法に使用できる屋根材は数種類あるため、次で詳しく紹介します。
埼玉県で外壁リフォームを検討中の方は『ナジャムのリフォーム』にお問い合わせください。
【埼玉県でリフォームを検討中の方へ】
ナジャムのリフォームでは、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。しつこい営業などは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
屋根のカバー工法に使用できる屋根材の種類一覧
屋根のカバー工法に使用できる屋根材の種類を確認していきましょう。
- ガルバリウム鋼板
- ジンカリウム鋼板
- エスジーエル鋼板
- スレート
- 軽量瓦
- アスファルトシングル
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムや亜鉛などをメッキ加工した屋根材です。
軽くて丈夫で耐久性に優れているため、屋根のカバー工法において多く使用されています。
一方で、金属製のためサビる可能性があります。
屋根をガルバリウム鋼板にする場合のリフォーム費用などを、こちらの記事で確認できます。
【参考コラム】屋根をガルバリウム鋼板にする際のリフォーム費用の相場|後悔しないためのポイント、メリット・デメリットなど解説
ジンカリウム鋼板
ジンカリウム鋼板は、アルミニウム・亜鉛・シリコンの特殊合金でメッキ加工した屋根材です。
防音性能や防火性能に優れているだけでなく、高い耐久性を兼ね備えている一方で、以下のデメリットがあります。
- 劣化時に表面が剝がれやすい
- 多機能なため価格が高い
- 太陽光パネルの設置が難しい
エスジーエル鋼板
エスジーエル鋼板はアルミニウムとマグネシウムを含む屋根材で、ガルバリウム鋼板と比べてより高い耐久性を実現しています。
また優れた防錆性能を持つため、沿岸部などの塩害地域で人気の高い屋根材です。
一方で、以下のデメリットがあります。
- ガルバリウム鋼板よりも費用が高額
- スレートと比べると断熱性が低い
スレート
スレートとは、粘板岩を薄い板状に加工した屋根材です。
スレートは「天然スレート」「化粧スレート」の2種類があり、化粧スレートは比較的費用を抑えやすく、軽量で防水性も高いため、多くの住宅で使用されています。
また、豊富なデザインとカラーがあるためカバー工法によってデザインを一新できる点も魅力です。
一方で、以下のようなデメリットがあります。
- 強い衝撃に弱い
- 表面の塗装が剥がれやすい
軽量瓦
軽量瓦はセメントや特殊な樹脂などで作られており、軽量なため建物への負担が少ない点が特徴です。
断熱性(夏に日射熱を室内に侵入させない・冬に室内の温かい空気を屋外へ逃さない性能)が高いため、1年を通して快適な室内環境をキープしやすくなります。
デメリットは、一部の素材が樹脂製になっているため紫外線に弱く、金属製の屋根材と比べると耐久性に劣る点です。
アスファルトシングル
アスファルトシングルは、アスファルトを浸透させたマットに鉱物粒子を入れた屋根材です。
カラーバリエーションが豊富で、デザインの自由度が高い点がメリットです。
一方で、ガルバリウム鋼板などの金属製の屋根材と比べて耐久性が低く、熱・寒さに対する耐性が低い点がデメリットです。
屋根リフォームの種類
屋根リフォームの方法は、カバー工法以外にもあります。
- カバー工法
- 葺き替え
- 再塗装
それぞれわかりやすく解説するので、メリット・デメリットを確認しましょう。
カバー工法
カバー工法は、古い屋根材の上に新しい屋根材を重ねるリフォーム方法です。
スレート屋根のリフォームに適していて、ガルバリウム鋼板を重ねるケースが多い印象です。
既存の屋根材を解体する必要がない工法のため、アスベストを含む屋根を、アスベストを飛散させずにリフォーム可能です。
葺き替え
葺き替えとは、屋根の下地材・屋根材などを解体・撤去して、屋根全体を交換するリフォーム方法です。
カバー工法と比べて費用が高額ですが、断熱性アップを工事内容に含めることが可能で、住宅全体の耐久性・快適性を高められます。
再塗装
屋根材表面の塗装が劣化しているのみの場合には、再塗装を検討できます。
再塗装は、カバー工法・葺き替えと比べて費用を抑えられるだけでなく、施工期間が短い点もメリットです。
ただし、コロニアルNEOやパミールなどの屋根材に再塗装すると劣化が進むため、おすすめしません。
また、屋根材の劣化程度によっては、再塗装できないケースもあるため、再塗装を実施可能かどうかを、リフォームを依頼する施工業者に相談しましょう。
埼玉県で外壁リフォームを検討中の方は『ナジャムのリフォーム』にお問い合わせください。
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ナジャムのリフォームでは、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。しつこい営業などは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
屋根をカバー工法でリフォームするメリット
屋根をカバー工法でリフォームする場合、「リフォーム費用を抑えられる」以外にも以下のメリットがあります。
- 葺き替えと比べて短い施工期間でリフォームできる
- 騒音やほこりが発生するリスクを抑えられる
- 住宅の断熱性や遮音性が向上する
1つずつ解説します。
葺き替えと比べて短い施工期間でリフォームできる
葺き替えのように既存の屋根材を撤去する必要がないため、短い施工期間でリフォームできます。
葺き替えの施工期間は1週間~10日程度に対して、カバー工法の施工期間は1週間ほどです。
騒音やほこりが発生するリスクを抑えられる
葺き替えの場合、騒音やほこりなどの発生が近隣トラブルに発展する可能性があります。
特に、住宅が隣接している場合、慎重に工事を進める必要があります。
カバー工法は解体が不要なため、騒音やほこりが発生するリスクを抑えられる点がメリットです。
住宅の断熱性や遮音性が向上する
カバー工法は、既存屋根の上に新しい屋根材と防水材を重ねるリフォーム方法です。
屋根が二重構造になることで、断熱性・遮音性(室外から室内へ入る音、室内から室外へ漏れる音を防ぐ性能)が向上します。
屋根をカバー工法でリフォームするデメリット
屋根をカバー工法でリフォームすると様々なメリットがある一方で、以下のデメリットもあります。
- 屋根が重くなる
- 屋根の下地が劣化していると施工できない
- 瓦屋根には不向き
- カバー工法に対応できる施工業者が少ない
デメリットが発生する理由を簡単に解説します。
屋根が重くなる
カバー工法によって屋根が二重構造となり屋根表面の重量が増すため、既存の屋根の状態・住宅の状態によっては、カバー工法が不向きな場合もあります。
ただし、屋根のカバー工法による重量増加は、建物の耐久性や耐震性に大きな影響を与えるほどではありません。
屋根の下地が劣化していると施工できない
屋根の下地が劣化していると、カバー工法の工程で必要な釘を打ち込めないため、施工できません。
下地が劣化している場合は、葺き替えでリフォームを行いましょう。
瓦屋根には不向き
瓦は重い屋根材のため、瓦屋根に新しい屋根材を重ねると建物に負担がかかり耐震性が低下する可能性があることから、瓦屋根にカバー工法を実施するのはおすすめしません。
カバー工法に対応できる施工業者が少ない
屋根の再塗装と比べると、カバー工法に対応できる施工業者は少ないのが現状です。
カバー工法を依頼する際は、屋根の状態や形状などを専門家に確認し、実績や経験の豊富な施工業者を選ぶことをおすすめします。
屋根をカバー工法でリフォームするメリット・デメリットを紹介しました。
古い屋根材の上に新しい屋根材を重ねる工法(カバー工法)は、「既存の屋根の状況」「カバー工法後の使い勝手・耐久性」などに配慮して実施を検討する必要があります。
外壁リフォームの実績が豊富な施工業者へ相談しながら、カバー工法がご家族にとって最適な選択なのかを判断してみてください。
埼玉県で外壁リフォームを検討中の方は『ナジャムのリフォーム』にお問い合わせください。
【埼玉県でリフォームを検討中の方へ】
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屋根のカバー工法についてよくある質問
最後に、カバー工法による屋根リフォームを検討中の方から、ナジャムのリフォームがよくいただく質問にお答えします。
屋根をお得にリフォームする方法を知りたい
屋根をお得にリフォームする方法は、以下のとおりです。
- 災害などの影響で屋根リフォームが必要になった場合は、火災保険の補償を確認
- 同時にほかの工事を依頼し、足場代などの費用を抑える
- 補助金を活用する
補助金には、「リフォーム前の申請が必要」「特定の施工業者に依頼が必要」などの申請条件があります。
補助金活用を検討する場合には、施工業者に初めて問い合わせをする段階で「補助金活用も相談したい」と伝えて下さい。
屋根のカバー工法に火災保険の補償を適用できる?
屋根のカバー工法で火災保険を利用できる可能性はありますが、以下の条件を満たす必要があります。
- 台風・雪害などの自然災害で屋根が損傷した
- 修理費用が20万円以上
- 屋根の損傷被害が発生してから3年以内 など
「屋根の老朽化は火災保険の補償適用外」という点を、念頭に置いておきましょう。
屋根のカバー工法は結露が発生するの?
結露が発生する可能性はありますが、正常に施工が実施されれば、心配するほどではありません。
施工の際に古い屋根・新しい屋根の間に防水シートを敷くため、結露の水をはじくほか、雨漏り・カビなども防いでくれます。
ご自宅に雨漏りの症状がある場合は、こちらの記事で対処法を確認できます。
【参考コラム】雨漏りする時としない時がある理由|放置するとどうなるか、対処法などを解説
まとめ
屋根をカバー工法でリフォームする場合の屋根材の種類、カバー工法のメリット・デメリットを解説しました。
カバー工法は、葺き替えと比べてリフォーム費用を抑えられます。
ただし、屋根の下地が劣化していたり瓦屋根を使用していたりする場合、カバー工法は適していません。
今回紹介した情報を参考に、リフォームプランを検討していただけると幸いです。