浴槽が大きすぎると感じたら|サイズ変更の選び方やリフォーム方法を解説
近年、家族構成の変化や光熱費の負担、安全性の観点から「浴槽が大きすぎる」と感じる人が増えています。
リフォームを検討する際は、サイズ選びだけでなく、浴槽の形状や浴室全体のレイアウトなどを考慮することで、より快適で使いやすいバスルームを実現できます。
今回のコラムでは、埼玉県で多くのリフォームを手掛けてきた工務店『ナジャムのリフォーム』が、浴槽の具体的なリフォーム方法やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。
浴槽が大きすぎることによるデメリット
浴槽が広々としていると、一見リラックスできるメリットがあるように思えます。
実際には、「大きすぎる」ことで以下のようなデメリットが生じる場合があります。
- 水道・光熱費の増加
- 掃除の負担が増える
- 浴室内のスペース効率が悪くなる
- 浴槽が深すぎると出入りがしにくい
水道・光熱費の増加|必要なお湯の量が増え、コスト負担が大きくなる
浴槽が大きいと、それだけ多くのお湯が必要になります。
標準的な浴槽の湯量は約200L〜250Lですが、大型浴槽では約400Lになるものもあります。
【水道代とガス代の比較】
浴槽サイズ | 1回の水道代(約0.24円/L) | 1回のガス代 |
---|---|---|
標準浴槽(200L) | 約48円 | 約76円(都市ガス)〜約210円(プロパン) |
大型浴槽(400L) | 約96円 | 約190円(都市ガス)〜 約508円(プロパン) |
※記載の料金は目安です。実際の金額は地域や契約内容によって変動します。
毎日入浴すると、標準浴槽と大型浴槽では 1ヶ月で約3,500円の差が生じることもあります。
冬場は追い焚きの回数が増えるため、ガス代の負担がさらに大きくなります。
エネルギー価格が高騰している今、大きすぎる浴槽は家計の負担になりやすいです。
掃除の負担|広い浴槽は汚れやすく、手入れが大変
浴槽が大きいと、それだけ掃除の負担も増えます。
以下のような点で負担を感じる人が多いです、
- 深型浴槽は、底面や側面をしっかり洗うのが難しく、奥まで手が届きにくい。
- 湯量が多いため、水滴が浴室内に飛び散りやすく、カビやぬめりが発生しやすくなる。
- 大量のお湯を流すと、皮脂や石鹸カスが排水溝に溜まりやすくなり、詰まりの原因になる。
高齢者や腰痛持ちの方にとっては、広い浴槽の掃除が大変になることもあります。
浴室内のスペース効率の低下|他の機能性が制限される
大きすぎる浴槽は浴室内のスペースを圧迫し、他の機能性が制限されることがあります。
- ご家族で入浴する際、洗い場が狭くなり、使い勝手が悪くなる。
- シャンプーやボディソープなどを置くスペースが限られ、浴室内が雑然としやすくなる。
- 将来的にバリアフリー化する際、スペースが足りず、リフォームが困難になることもある。
限られた浴室スペースで大型浴槽が幅を取りすぎると、快適なバスルームを実現しにくくなるというデメリットがあります。
浴槽が深すぎると出入りがしにくい
浴槽の大きさだけでなく、深さも入浴時の使い勝手に大きく影響します。
- 深い浴槽ほど縁が高くなるため、高齢者やお子さまはまたぐ際にバランスを崩しやすい。
- 入浴中に座ると、立ち上がる際に深さがある分、強く踏ん張る必要がある。
- 深型浴槽は手すりがないと入浴中の姿勢を保ちにくく、転倒リスクが高まる。
入浴は毎日の習慣だからこそ、長く快適に使える浴槽を選ぶことが重要です
次のセクションで、適切な浴槽サイズの選び方を詳しく解説します。
埼玉県で浴槽のリフォームを検討されている方はナジャムのリフォームにお問い合わせください。
【埼玉県でリフォームを検討中の方へ】
ナジャムのリフォームでは、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。しつこい営業などは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
適切な浴槽サイズの選び方
浴槽のサイズを選ぶ際は、長さ・幅・深さのバランス を考慮することが重要です。
家族構成や入浴スタイルに合わせて適切なサイズを選べば、快適で経済的なバスタイムを実現できます。
家族構成やライフスタイルに応じた浴槽サイズの目安
浴槽のサイズを選ぶ際は、ご家族の人数や入浴スタイルを基準にすることがポイントです。
【浴槽の長さの目安】
浴槽の長さ | 使い勝手 |
---|---|
~100cm | 足を伸ばすのは難しく、狭く感じる可能性がある |
100~130cm | 身長が160cm以下の方なら、ある程度ゆったり入れる |
140〜160cm | 身長が180cm以上の方は、膝を少し曲げる程度で入れる |
160cm〜 | ・足を伸ばして入れる ・親子で入浴する際に快適な広さ |
足を伸ばして入るなら、幅が130〜160cmの浴槽がゆったりと入浴できるサイズです。
浴室サイズと浴槽サイズの関係
浴槽のサイズを選ぶ際は、浴室全体の広さとのバランスを考えることが重要です。
洗い場スペースを確保しつつ、適切な浴槽サイズを選ぶ必要があります。
たとえば、浴槽が大きすぎると洗い場スペースが狭くなり、ご家族で入浴する際の使い勝手が悪くなります。
洗い場を広く確保したい場合は、少しコンパクトな浴槽を選ぶと、浴室内の動線が快適になります。
一般的な浴室サイズと使い勝手の目安は、以下のとおりです。
- 0.75坪:1人での入浴には快適
- 1坪:複数人で入浴できる
- 1.25坪〜1.5坪:お子さまとの入浴や介護の際に快適な広さ。ただし、一部の方にとっては広すぎると感じることもある
大きすぎる浴槽を小さい浴槽のユニットバスにリフォームしたい方は、こちらの記事で詳しいサイズを確認できます。
【参考コラム】小さい浴槽のユニットバスサイズ一覧(戸建て1014・マンション0816〜が目安)|リフォーム解説
浴槽の形状別特徴
浴槽の形状は、容量や入浴のしやすさに大きく影響します。
浴槽の形状別の特徴は、以下のとおりです。
浴槽の形状 | 特徴 |
---|---|
ストレート浴槽 | ・家庭の浴槽として最もスタンダードなタイプ ・他の浴槽形状と比べると深めに設計されている |
ワイド浴槽 | ・通常の浴槽よりも広めに設計されている ・親子で入浴を予定している世帯におすすめ ・浴槽内に段差があると、小さいお子さまや高齢者の方でも快適に入浴できる |
コーナー浴槽 | ・浴室の角(コーナー)に沿った三角形のような形状 ・洗い場を広く使えるのが特徴 ・浴室が広く見える視覚的効果がある |
ななめ浴槽 | ・ストレート浴槽の洗い場側の1辺が斜めに張り出した形状 ・洗い場を広く使えるのが特徴 |
たまご浴槽 | ・お湯を入れる部分がたまご型で丸みを帯びている ・浴室内を柔らかい印象にする効果がある |
アーチ浴槽 | ・洗い場側の1辺がアーチ状になっている ・アーチ部分の厚みが薄いため、出入りする際に縁がつかみやすい |
Sライン浴槽 | ・洗い場側の1辺がS字のカーブを描いた形状 ・浴槽内にS字の段差があり、水道代や光熱費を節約できる ・段差に足を乗せたり、半身浴を楽しんだり、自由な体制で入浴できる |
埼玉県で浴槽のリフォームを検討されている方はナジャムのリフォームにお問い合わせください。
【埼玉県でリフォームを検討中の方へ】
ナジャムのリフォームでは、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。しつこい営業などは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
浴槽のリフォーム方法とメリット・デメリット
浴槽のサイズが大きすぎると感じた場合、リフォーム方法には「浴槽のみを交換する」「浴室全体をリフォームする」などの選択肢があります。
各リフォーム方法のメリットとデメリットは以下のとおりです。
リフォーム方法 | メリット | デメリット |
---|---|---|
浴槽のみを交換 | ・工期が短く、費用が抑えられる ・現在の浴室のレイアウトを維持できる ・光熱費の節約につながる |
・浴室全体の老朽化は解決できない ・洗い場やレイアウトはそのまま |
浴室全体のリフォーム (ユニットバスへの変更) |
・浴槽サイズだけでなく、洗い場やレイアウトも自由に変更できる ・バリアフリー化が可能 ・最新のユニットバスに入れ替えできる |
・工期が長い ・費用が高い ・工事中は浴室が使えない |
【リフォーム費用と工期の目安】
リフォーム法 | 費用目安 | 工期目安 |
---|---|---|
浴槽のみ交換(サイズ変更なし) | 約10万〜40万円 | 1〜3日 |
浴槽のみ交換(サイズ変更あり) | 約30万〜60万円 | 2〜5日 |
ユニットバスへ交換(標準的なグレード) | 約50万〜120万円 | 7〜10日 |
ユニットバス交換(高級グレード・オプション付き) | 約100万〜200万円 | 10〜14日 |
※費用と工期は目安です。最終的には現地調査を依頼し、詳細な見積もりを確認することが大切です。
浴室と併せて水回りのリフォームを検討している方は、こちらの記事で費用相場を確認できます。
【参考コラム】古い家の水回りリフォーム費用相場|3点・4点セットがおすすめな理由、住みながらでもできるかなど解説
大きすぎる浴槽をリフォームする際のポイント
浴槽を小さくするリフォームを検討する際は、単にサイズを変更するだけでなく、既存設備、省エネ性能、デザイン性、メンテナンスのしやすさも考慮することが重要です。
適切に選ぶことで、より快適で長く使えるバスルームを実現できます。
既存設備との調整|浴槽サイズ変更に伴う施工への影響を把握する
浴槽を小さくする場合は、配管や給湯設備、床材・壁材とのバランスを考慮する必要があります。
既存設備との互換性がないと、予想以上の追加工事が発生する可能性があります。
浴槽サイズを変更する際は、以下の点を事前に確認しましょう。
- 希望するサイズの浴槽が、現在のユニットバスに適合するかどうか
- 配管や給湯設備の調整が必要か
- 壁材や床材の補修が必要か
「思った以上に工事費用がかかった」という後悔をしないためにも、浴槽のサイズ変更を検討する際は、施工業者と事前に打ち合わせを行い、追加工事の可能性を把握しておくことが大切です。
デザイン性の確保|サイズ変更後もスタイリッシュな浴室を実現する
浴槽を小さくすると浴室のバランスが変わるため、デザイン面での工夫が必要です。
- 浴槽の形状を工夫する:コーナー型や楕円形の浴槽を選ぶことで、省スペースでもスタイリッシュな見た目にできる。
- カラーを統一する:浴槽・壁材・床材の色を揃えることで、コンパクトながらも統一感のあるデザインに仕上がる。
- 収納スペースを確保する:浴槽を小さくして生まれたスペースに収納棚を設置することで、機能性を向上させる。
将来のメンテナンス性|長く快適に使うためのポイント
浴槽のリフォームを行う際は、将来的なメンテナンスのしやすさも考慮しておくことが大切です。
- 汚れに強い浴槽素材を選ぶ
- 排水の掃除がしやすい構造を選ぶ
浴槽は長く使う設備のため、掃除のしやすさや耐久性も重要な要素です。
また、将来的にご家族のライフスタイルが変わる可能性を踏まえ、浅型浴槽や手すりの設置を検討することも大切です。
リフォーム業者選び|信頼できる業者を見極めるポイント
大きすぎる浴槽サイズを変更するリフォームを成功させるには、専門的な知識と技術が必要なため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。
以下のポイントを押さえ、最適なリフォーム業者を見つけましょう。
- 実績の確認
- 口コミや評判を見る
- 地元での評判を確認
- 複数の業者から見積もりを取る
埼玉県で浴槽のリフォームを検討されている方はナジャムのリフォームにお問い合わせください。
【埼玉県でリフォームを検討中の方へ】
ナジャムのリフォームでは、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。しつこい営業などは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
浴槽が大きすぎると、水道・光熱費の増加や掃除の手間、安全面の問題が生じることがあります。
リフォームを検討する際は、家族構成やライフスタイルに合った適切なサイズを選び、施工内容や費用を事前に確認することが大切です。
配管や給湯設備、床・壁の調整が必要になる場合もあるため、信頼できる業者に相談し、複数の見積もりを比較しましょう。
今回紹介した情報が、大きすぎる浴槽のリフォームを検討している方の参考になれば幸いです。