浴槽の水が減る原因と応急処置の方法|原因を確認する方法や防止する対策も解説
「浴槽の水が減る原因はなに?」「浴槽の水が勝手に減る原因を知りたい」とお考えの方へ。
浴槽の水が減る場合は「排水栓が正常に閉まっていない」など、さまざまな原因があり、原因に合った応急処置の方法を把握しておくことが大切です。
そこで今回のコラムでは、埼玉県で多くのリフォームを手掛けてきた工務店『ナジャムのリフォーム』が、浴槽の水が減る原因と応急処置の方法を解説します。
目次
浴槽の水が減る原因
浴槽の水が減る場合は、以下のような原因が考えられます。
- 排水栓が正常に閉まっていない
- 浴槽に破損している箇所がある
- 給湯器からの配管に損傷がある
ご自宅の状況と照らし合わせながら、チェックしましょう。
排水栓が正常に閉まっていない
「排水栓」とは、水・お湯を溜める、もしくは排出するために使用する浴槽などに備えられた栓のことで、以下の3種類があります。
種類 | 特徴 |
---|---|
ゴム栓 | 鎖につながれたゴム製の栓で排水口に直接はめて使用する |
ポップアップ式 | 蛇口についているレバーを上げ下げすることで排水栓を開閉する |
ワンプッシュ式 | 浴槽の上縁についているボタンを押すと浴槽の底にある栓が開閉する |
排水栓が以下のような状態の場合、排水栓が正常に閉まらなくなって隙間から水が漏れている場合があります。
- ゴム製の排水栓が固くなっている・ひび割れている
- 排水栓と排水口の間にゴミなどが詰まっている
- ポップアップ式・ワンプッシュ式の排水栓とレバー・ボタンが連動していない など
浴槽の水が減る場合、排水栓が正常に閉まっていないことが原因となっているケースが多いため、はじめに状態を確認するようにしましょう。
浴槽に破損している箇所がある
浴槽に以下のような理由から破損している箇所があると、破損部分から水が漏れて浴槽の水の量が減ります。
- 経年劣化が進んで浴槽の耐久性が落ちている
- 浴槽に重い物を落とすなど、強い衝撃を加えた
- 研磨剤の入った洗剤などを使って浴槽表面のコーティングが剥がれた など
素材や使用状況によっても異なりますが、浴槽の耐用年数は一般的に10〜15年とされており、耐用年数が間近もしくは過ぎている場合は経年劣化の可能性があります。
なお、浴槽は大きな損傷がなくても、小さな亀裂によって水漏れが発生する場合があるため、状態を細かくチェックすることが大切です。
給湯器からの配管に損傷がある
給湯器から浴槽につながる配管に破損があると水漏れが発生して、浴槽の水が減る原因となります。
配管に損傷が発生する原因は、以下のとおりです。
- 配管の接続部が緩んでいる
- 配管や部品が老朽化によって腐食している
- 凍結によって破損している
- 地震などの衝撃で配管にひび割れが生じている など
排水栓や浴槽に異常が見られない場合は、配管の損傷によって浴槽の水が減っている可能性があります。
配管の損傷は目に見えないケースが多いため、専門業者に点検を依頼しましょう。
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浴槽の水が減る原因を確認する方法
浴槽の水が減る原因を確認したい場合は、水にスポンジなどを浮かべてどこに吸い寄せられるかチェックしましょう。
たとえば、浴槽に亀裂が入っているようであれば、破損している箇所に水に浮かべたアイテムが移動します。
また、以下のように浴槽の水の減り方によって原因を特定できるケースがあるので、よく観察しましょう。
水の減り方 | 考えられる原因 |
水の減り方が速い | 浴槽に破損している箇所がある |
給排水口の位置まで水位が下がると水が減らない | 配管に損傷がある |
ご自身で浴槽の水が減る原因が把握できない場合は、専門業者に点検を依頼してプロに確認してもらうことをおすすめします。
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浴槽の水が減る場合の応急処置の方法
浴槽の水が減る場合の応急処置の方法は、以下のとおりです。
- 排水栓の場合【部品を掃除・交換する】
- 浴槽の場合【破損箇所に補修テープを貼る】
- 配管の場合【専門業者に修理を依頼する】
ご自宅の浴槽をチェックして、水が減る原因に合った応急処置の方法を実践しましょう。
なお、賃貸マンションで浴槽の水が減る場合は勝手に修理・リフォームできないので、管理会社に連絡してください。
排水栓の場合【部品を掃除・交換する】
浴槽の水が減る原因が排水栓の汚れや劣化である場合は、部品を掃除・交換しましょう。
ゴム栓は古いゴム栓を鎖と連結しているリングから外して新品を取りつければ交換できるので、DIYで対応することが可能です。
なお、ゴム栓はホームセンターや通販で購入できますが、入手するまで時間がかかるようであれば、ゴム栓にラップなどを巻いて応急処置しましょう。
ポップアップ式やワンプッシュ式の排水栓がレバー・ボタンと連動していないケースでは、DIYは避けてメーカーの修理センターや専門業者に修理を問い合わせてください。
DIYを避けたほうがいい理由は、修理の過程で排水栓とレーバー・ボタンをつないでいる内臓のワイヤーやジョイントを交換する必要があり、作業が複雑になるためです。
浴槽の場合【破損箇所に補修テープを貼る】
浴槽が破損して水が減っている場合は、補修テープや補修キットで応急処置をしましょう。
浴槽用の補修テープや補修キットはホームセンターや通販で入手できるので、チェックしてみてください。
なお、上記の方法はあくまでも応急処置なので、処置をしたあとに専門業者に修理を依頼することが大切です。
応急処置をしたまま浴槽を使い続けると、同じ箇所を再度破損する可能性があるので注意しましょう。
また、浴槽のひび割れや亀裂が大きい場合は、破損箇所の補修ではなく浴槽の交換が必要となるケースもあります。
配管の場合【専門業者に修理を依頼する】
浴槽の水が減る原因が配管だと想定できる場合は、早めに専門業者に修理を依頼しましょう。
配管の水漏れを放置すると、住宅の構造材が腐食したり、漏れた水が下の階に流れたりするおそれがあるので早急に対応することが重要です。
また、配管周辺は構造が複雑なため、DIYで対処するのは避けてください。
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浴槽の水が減るのを防止する対策
浴槽の水が減るのを防止する対策は、以下のとおりです。
- 定期的に排水栓を掃除する
- 浴槽に衝撃を加えない
- 配管の凍結を防止する
- 耐用年数を過ぎる前に部品や浴槽の交換を検討する
それぞれの対策をチェックして、浴槽のトラブルを回避しましょう。
定期的に排水栓を掃除する
排水栓や排水口にゴミが付着したり、詰まったりすると排水栓が正常に閉まらなくなる可能性があるため、定期的に掃除しましょう。
また、ゴム栓の状態を確認して、「ひび割れていないか」「固くなっていないか」をチェックすることも大切です。
ポップアップ式やワンプッシュ式を利用している場合は、排水栓がレバー・ボタンと連動していないと感じたら早めに専門業者に点検・交換を依頼してください。
浴槽に衝撃を加えない
浴槽に衝撃を与えると破損につながるので、以下のような行動は避けて丁寧に扱いましょう。
- 重い物を落とす
- 入浴中に蹴飛ばす・ぶつかる
- シャワーヘッドを落とす など
また、研磨剤が含まれた洗剤や毛先の硬いブラシなどを使用すると、浴槽表面のコーティングが剥がれる原因となるので利用は控えてください。
ご家族全員に浴槽の扱い方や掃除方法における注意点を共有しておくと、浴槽のトラブルを回避しやすくなります。
配管の凍結を防止する
浴槽の水が減る原因となる配管の損傷を避けるには、以下のような方法で配管の凍結を防止することが大切です。
- 給湯器の凍結防止機能を活用する
- 給湯器の水抜きする
- 蛇口から少量の水を出し続ける
給湯器の凍結防止機能を利用するには、浴槽に水を溜めておくなど条件があるため、あらかじめ確認しましょう。
とくに気候が異なる地域に引っ越すような場合は、どの程度まで気温が下がるのか確認し、配管の凍結に注意してください。
耐用年数を過ぎる前に部品や浴槽の交換を検討する
耐用年数を過ぎる前に部品や浴槽の交換を検討することで、排水栓の劣化による水漏れや浴槽の破損を回避できる可能性があります。
たとえば、ゴム栓であれば5〜10年、浴槽は10〜15年が耐用年数の目安です。
とくに浴槽の水漏れは住宅の構造材の腐食につながるケースもあるので、耐用年数が間近である場合は交換のリフォームを検討しましょう。
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まとめ
浴槽の水が減る原因は、「排水栓が正常に閉まっていない」「浴槽に破損している箇所がある」「給湯器からの配管に損傷がある」の3つが考えられます。
ポップアップ式やワンプッシュ式の排水栓の異常や、浴槽の破損などが原因で水が減っている場合は、専門業者に修理を依頼しましょう。
今回ご紹介した内容を、浴槽の水が減る原因と応急処置を検討する際の参考にしてください。