1階だけの耐震補強が「不十分」だといわれる理由|部屋型の耐震シェルターの特徴も解説
「1階だけの耐震補強で十分かどうか知りたい」とお考えの方へ。
基本的には1階だけの耐震補強で地震に強い家にするのは難しく、理由を踏まえたうえで耐震補強のリフォームを検討することが大切です。
そこで今回のコラムでは、埼玉県で多くのリフォームを手掛けてきた工務店『ナジャムのリフォーム』が、1階だけの耐震補強が不十分だといわれる理由を解説します。
目次
1階だけの耐震補強が「不十分」だといわれる理由
1階だけの耐震補強が不十分だといわれるのは、1階だけ耐震性を高めると地震の力が1階を通り過ぎて2階へ伝わりやすくなり、2階が破損する原因となるためです。
そもそも地震で1階が倒壊するのは、2階に伝わる地震の力を1階が吸収している点にあります。
つまり、地震に強い家にするには、2階以上を含めた家全体の耐震補強が必要です。
「費用面で2階を含めて耐震補強をするのが難しい」といった場合には、次の章で紹介する「一部屋を耐震シェルター」にする方法がおすすめです。
埼玉県で耐震補強のリフォームを検討中の方は、ナジャムのリフォームにお問い合わせください。
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ナジャムのリフォームでは、現場の調査からお見積書提出まで無料で行っています。しつこい営業などは一切ありませんので、お気軽にお問い合わせください。
1階だけを耐震補強するなら一部屋を「耐震シェルター」にするのがおすすめ
1階だけを耐震補強するなら、一部屋を「耐震シェルター」にするのがおすすめです。
ここでは、部屋型の耐震シェルターについて以下の点を解説します。
- 部屋型の耐震シェルターの特徴
- 部屋型の耐震シェルターを設置する際の注意点
部屋型の耐震シェルターの特徴や注意点を押さえて、ご自身の考え方に合うかどうかチェックしていきましょう。
部屋型の耐震シェルターの特徴
部屋型の「耐震シェルター」とは、木材や鉄骨でできた強固な箱型の空間のことで、万が一地震で家が倒壊した場合にも居住者の安全性を確保できます。
部屋型の耐震シェルターには、以下のようなメリットがあります。
- 家全体に耐震補強するよりも低コストで施工できる傾向にある
- 工期が短く、ご家族の負担が少ない
- 特定の部屋をシェルター化するので、住みながらリフォームできる
メーカーによっても異なりますが、部屋型の耐震シェルターのタイプは4.5畳・6畳・8畳の3つで、寝室だけではなく子ども部屋やリビングなどにも設置可能です。
また、耐震シェルターには部屋型以外に「ベッド型」があり、ベッドにフレームなどが設置されています。
住みながらのリフォームでここが困ったという点を、以下の記事でご紹介しています。
【参考コラム】住みながらのリフォームでここが困った|家具の移動、防犯などの対策やメリットを紹介
部屋型の耐震シェルターを設置する際の注意点
部屋型の耐震シェルターを設置する際の注意点は、以下のとおりです。
- 家全体の耐震性を高める設備ではない
- 耐震シェルター以外の場所で被災すると、安全性の確保が難しい
- 既存の部屋の内側に設置するので、部屋がやや狭くなる
部屋型の耐震シェルターの役割は、建物の倒壊から身を守るための避難場所であり、家全体の耐震性を高める設備ではないため、前提にして設置を決めましょう。
また、地震が発生した際に耐震シェルター以外の場所にいると身を守れない可能性があり、ライフスタイルや目的に合わせて設置する部屋を決めることが大切です。
1階だけの耐震補強を検討する際のポイント
1階だけの耐震補強を検討する際のポイントは、以下のとおりです。
- 家具を固定する
- 補助金を活用する
それぞれのポイントについて解説します。
家具を固定する
1階に部屋型の耐震シェルターを設置しても、家具が倒れてシェルターへの避難経路がふさがれるケースがあるので、以下のような家具は固定しましょう。
- タンス
- 食器棚
- テレビ
- 冷蔵庫 など
また、地震の際には倒れた家具の下敷きになる危険性があり、あらかじめ固定しておくことが大切です。
1階よりも2階のほうが揺れが大きくなるので、家具を固定する場合は2階も含めて実施してください。
補助金を活用する
部屋型の耐震シェルターの設置に対して補助金を設けている自治体もあるため、積極的に活用して費用負担を減らしましょう。
補助金の対象・期限・予算は実施する自治体によって異なるので、リフォームを検討し始めた段階で調べておくことが重要です。
老後のリフォームは最低限にするべきかについて、こちらの記事で解説しています。
【参考コラム】老後のリフォームは最低限にするべきか|お金のかからないリフォーム・フルリフォームの費用、内容など解説
埼玉県で耐震補強のリフォームを検討中の方は、ナジャムのリフォームにお問い合わせください。
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1階だけの耐震補強に関するQ&A
最後に、1階だけの耐震補強に関してよくいただく質問として、以下を解説します。
- 築40年以上の家は耐震補強が必要って本当?
- 1階と2階ならどちらが安全?
- 地震の際に家の中で安全な場所はどこ?
疑問を解消してから、耐震補強のリフォームを進めましょう。
築40年以上の家は耐震補強が必要って本当?
1981年(昭和56年)5月31日までに建築確認を受けている建物は「旧耐震基準」であり、築40年以上の家は耐震補強が必要な可能性があります。
「建築確認」とは、建築基準法などの法令に適合しているかどうか着工前に確認を受ける手続きのことです。
「旧耐震基準」と「新耐震基準」の違いをチェックしておきましょう。
- 旧耐震基準:震度5強程度の揺れで建物が倒壊しないレベル
- 新耐震基準:震度6強~7程度の大規模地震で倒壊しないレベル
上記のように旧耐震基準の建物は震度6強~7程度が想定されておらず、大規模地震が発生した場合に安全を確保できないおそれがあります。
また、耐震補強が必要かどうかは建物の状態によっても異なるので、築年数ではなく耐震診断を受けてから判断しましょう。
古い家の水回りリフォーム費用相場を、こちらの記事で解説しています。
【参考コラム】古い家の水回りリフォーム費用相場|3点・4点セットがおすすめな理由、住みながらでもできるかなど解説
1階と2階ならどちらが安全?
1階と2階ならどちらが安全かは、家の耐震性によって異なります。
具体的には、耐震性が高い家では1階、耐震性が低い家では2階が安全なのが一般的です。
耐震性が低い家は地震によって1階が倒壊するリスクがあるため、2階のほうが安全性は高くなります。
地震の際に家の中で安全な場所はどこ?
地震の際に家の中で安全なのは、以下の特徴を持つ場所です。
- 避難がしやすい
- 落下物が少ない
- 窓ガラスが少ない
上記の条件に当てはまる場所は、家の間取り・内装によっても異なります。
たとえば玄関に窓がない、もしくは窓が小さければ玄関の安全性が高いと判断できます。
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まとめ
1階だけの耐震補強が「不十分」だといわれるのは、1階のみの耐震性を高めると地震の力が1階を通り抜けて2階へ伝わりやすくなり、2階が破損する原因となるためです。
予算の都合などで家全体の耐震補強が難しい場合は、部屋型の「耐震シェルター」を採用しましょう。
今回ご紹介した内容を、1階だけの耐震補強を検討する際の参考にしていただけると幸いです。